2010/04/04
少林寺拳法公式サイト SHORINJI KEMPO OFFICIAL SITE がリニューアルされました。私はここ数日、転勤による職場異動や2009年度会計・締めの作業に追われ、公式サイトを見ていませんでした。
そういえば、だいぶ前に本部からメールで送られてきた道場検索システムの支部紹介の文章(このサイトが完成して本部の承認をとってからHPアドレスも一緒に載せてもらおう・・・としばらく放置)を書かなくちゃいけないな・・・他の支部はもう書いているのかしらん?
と何日かぶりで開いてみたら・・・うわぉ、変わってる。 見た目も変わっているけど、それぞれのグループが見やすく配置されて中身も変わっています。
そんな中で、私が特に考えさせられたのは 新井会長のメッセージ です。短いメッセージですが、すごく大切なことを語っていると思います。
<小学生拳士の数は多い。そんな彼らに、中学、高校、大学、社会人になっても少林寺拳法を続けてほしい。そのためには、中学、高校、大学にもっと少林寺拳法部を設立しなげらばならないし、少林寺拳法のあり方に基づいた、より魅力的な部になってほしい。>(新井会長)
うちの支部でも小学生から始めて、中学・高校・大学と続けている拳士.学校の部活動や受験、それらを通り抜けて支部に留まっている拳士はごく希です。地域支部に留まってくれれば良いが、支部に留まれなかった拳士にも彼らが少林寺拳法を続けていける環境をつくらなければいけない。
それが具体的には学校支部であり、彼らのためにも我々はこれから学校支部を増やしていかなければいけないのです。・・・・・そんなことに今頃やっと気づいてきたところです。
<大学少林寺拳法部で修行しても、卒業したとたんに足が遠のいてしまうケースもあります。会社に部がない、若者を中心とした元気溢れる練習をさせていくれる道場が近くにない。もっと汗を流したのに少年部指導に回らざるをえない……。彼らのニーズに応えられる道場も増えてほしい。>(同じく新井会長)
残念ながら、うちの支部も彼らのニーズに応えられる支部とはいえません.地域支部というのはあらゆる世代のニーズに応えなければいけないわけですが、どうしても一番人数の多い小・中学生やその親世代あたりに照準をあわせざるを得ないのが現状です。しかしそれで良いわけではありません。
あらゆる世代の拳士が汗をかき、稽古ができる。そんな支部にしていかなくては・・・・・
私にとってこれからの支部のあり方や私がこれから目指さなくてはいけないことを考えさせられる会長からのメッセージでした。
このほかにも 山崎校長のメッセージ とか気になる内容がありますが、それらはまた後日ということにします。
2 件のコメント »
2010/03/31
3月28日は東京武専でした。3月といえば武専修了の月、私も本科修了でした。
武専は 予科2年・本科2年・高等科3年・研究科4年 と 計4課程・11年間 ありますが、周りを見渡しても支部長で本科というのはほとんど無く、皆さんとっくに卒業されています。 ですが私は本科修了、そういえば、資格認定講習でご一緒した三重の関森先生は武専の先生だったな・・・ま、こまかいことはまた今度ということにして当日の話に戻します。
当日は修了式のリハーサルとか、先生方と一緒に記念撮影とか、普段のカリキュラムにはないことも多く、3時頃から修了式でした。修了式の最後にそれぞれの課程の修了生(4クラス)が演武を行うのですが、我がクラスは山口さん(私ではない)の棒による演武を先頭にして全員で天地拳1~6の単演を行いました。当日は欠席が多く30名ほどの団体演武でしたが、・・・良かった!・・・私は真ん中最後列で棒の演武は見えなかったけど・・・良かった!
そして出席をとって本日の武専は終了・・・ですが、我々はここからが本番。 武専会場の上板橋駅近くの居酒屋に移動して、親睦会です。クラスの仲間の他に
・山梨武専から2名の元クラスメート(お二人は今年度からできた山梨武専に転籍)
・4名の担任の先生(菅野・西山・分藤・加藤の各先生)
・学年主任の松田先生(あの松田先生です・・・柔法に関する一考察の)
も参加してくださり、総勢30名近くで大盛り上がり、予約していた席が足りなくなってしまいました。
先生方の熱いお話を伺いながら、我々も仲間と思いを語りあう、昼の実技、終了式も良かったけど少林寺拳法の良さはこれだな。このすばらしい仲間たちに感謝です。もっと早く武専に入学していればこの仲間たちとは巡り会えなかったと思うと、遅い入学も満更ではない。
初段をとってすぐに入学するのも悪くはないが、自分自身の年齢、生活環境がある程度整ってからの入学がベストだと思います。技法や思想の学習だけに留まらず、多くの仲間と巡り会う、これが武専の良さなんだなと改めて思いました。
まだ武専に入学されてない方、卒業まで11年です。とりあえず入ってしまうという考えもあるとは思いますが、仕事の環境、家庭の環境を整えて300%、武専を楽しめるようにしてからの入学をおすすめします。とは言え、整うのを待っていたら遅すぎるかもしれません、ほどよい見切りも大切ですね。
3 件のコメント »
2010/03/20
私の仕事についてはご存じの方が多いと思います。ご存じでない方は文章の中でご理解ください。
少林寺拳法とは関係ないのですが、ここ数日にあった嬉しい話について書いてみます。
今週、相次いで2人の卒業生(美術系大学進学を目指し浪人中だった生徒)がわざわざ美術準備室まで受験の結果を報告しに来てくれました。美術準備室というのは学校の中で一番奥にあり、しかもそこに居るのは私だけです。学校に報告に来ただけなら職員室で用は足りるわけです。
また、報告だけなら電話一本・はがき一枚で済む(卒業生には調査書発行時に報告用はがきを渡している)はずですが、わざわざ報告に来て、喜びを伝えてくれる。この事によって、こちらも嬉しい気持ちになれ、ありがとうという気持ちになる。本人は当然のこととして報告に来ているが、実はすごいことだと思います。
浪人という不安定な一年間を経て、大変な努力の結果つかんだ<合格>だけに報告を受けた私としても<本当におめでとう、これからも頑張れ!><報告ありがとう>という気持ちでいっぱいです。
実はこの話には伏線があります。私は三年生の担任で20名近いクラスの生徒がこの時期に受験しています。不合格で報告できない生徒は仕方がないとしても、10人以上の生徒が合格しているわけです。この時期、連絡のない生徒は連絡できない結果(不合格)なんだな・・・・・と思っちゃうわけで、<数日後に登校日があるからその時に言えばいいや・・・・>と考えた生徒ももちろん居るとは思いますが私に報告があったのは3名でした。
そんなわけで、登校日に<おめでとう>というべき生徒に、<ふざけるな 、担任に報告するのは当たり前だろ!ムカッ( ̄∩ ̄# > などと言っていたという経緯があるので、卒業生が相次いで報告に来てくれたと言うだけで感動もんなわけです。
この両者の違いって何だろう?とつくづく考えてしまいました。
家庭環境もほぼ同じ、指導している先生も一緒、合格の喜びという点でも大差はないはず。と考えていくと、これって人としての<質>の違いなのかな?と考えてしまいました。
前者は一年間、自分を見つめていく中で自分を取り巻く状況ついて考えることが出来たのに対し、後者は自分のことを考えていくのに精一杯だったということなのかな・・・と思います。
そう考えていくと、<人の質>というのは<鍛え磨いていくことが出来るものなんだ>ということがいえそうです。
『人・人・人・すべては人の質にある。』
でも、人の質は鍛え磨いていくことが出来るものなんだから、自分自身を鍛え磨いていくこと <自己確立>が大切なんだ。・・・おっ、少林寺拳法につながった。
ともあれ、試験の結果については報告すべき人には、良い結果であっても、残念な結果であっても、出来るだけ報告をしていくべきだと思います。報告を受けて、丁寧な人だなと思うことはあっても、ふざけるなとは思いません。
まして、良い結果であれば、笑顔の挨拶が相手を幸せな気分にするのと同じように、良い報告は相手をハッピーにします。
しかるべき人には結果報告を心がけましょう。
試験あれこれ 結果報告 はコメントを受け付けていません。
2010/03/08
3月7日(日)神奈川県連盟の審判講習会を受講してきました。
本来だと14日(日)の東京都連盟主催の審判講習会を受けなくちゃいけないのですが、仕事の関係で14日は都合が悪いため本部・東京都連盟に申請して神奈川県で受講させてもらいました。
講習の内容は本部作成の資料を使って進めていくため大きな違いはないのですが、運営方法は会場の都合とかで大きく変わります。
東京では審判の人数を収容できる講義室と体育館を持った施設は基本的に無理なので、道衣で体育館のフロアーに座って講義を聴く形式(床に一日中座っているとお尻や腰が痛くなり、文書は床に正座して書くため非常につらかった)から、数年前に大学の講義室で私服のまま講義を聴く形式になりました。そのため、服装はスーツもしくは審判服の着用が基本的に義務づけられています。
一方、神奈川県では(こちらがノーマルな形だと思うのですが)一つの施設で講義室での講義とフロアーでの演武の採点実習や審査技術の確認が出来るので一日中道衣で受講です。そのため服装については特に基準もなく、普通の私服でOKです。
神奈川県での講習会受講は今回が初めてではなく、5~6年前に二度ほど参加させてもらっていたのですが、東京の審判講習会になれた私はスーツはバッグの中にたたんでおくのは嫌だな・・と思い審判服で参加。会場である藤沢翔陵高校のある善行の駅に近づくにつれ、自分の服装が浮いていることに気付き始め、会場に入ると審判服のエンブレムが完全に浮いていました・・・・・
講習会の内容については、9:00から4:30ぐらいまで、資料の読み合わせ、ビデオによる審査・採点内容の確認、自己チェック表の記入・採点、フロアーに移って実際の組演武の採点、運用法のレフリーの実習、昇級・昇格での技術的なチェックと実習等非常に充実した内容でした。
今回は他地区の講習会ということで緊張感を持って臨むことができ、客観的な目で全体を見る事が出来たので、講習内容以外にも学ぶことが多い一日でした。今日感じたことを今後このコラムで取り上げたり、これから支部やブロックでの活動に活かしていこうと思います。
また今回、昨年11月の資格認定講習会でご一緒した「二十歳縁会(はたちえにしかい)」のメンバーで、技術審査の演武相手をしていただいた厚木東支部の飯田先生にお会いできたのも収穫の一つでした。
1 件のコメント »
2010/03/04
アップがすっかり遅くなってしまいましたが、今日はキックミットを使った基本練習です。
2月27日 土曜日にしては人が少なめでしたが、今日は吉永・小川両助教の蹴を中心にした基本指導です。3個(キックミットの数え方って本?枚?個?)のキックミットに分かれて1グループ5~6人で蹴の練習です。
今回のテーマは重心の移動をいかに蹴に伝えるか・・・でした。
まずは基本練習でもよくおこなう逆蹴。腰を前に送り込みすぎないで、いかに威力のある逆蹴を蹴るかといる練習です。この蹴は軸足の重心の移動と蹴の早さがポイントです。
写真1
次は順の廻し蹴。逆からの廻し蹴にすれば、ある程度体重の乗った蹴になるのはわかっているのですが、あえて順の廻し蹴です。今回のポイントは、差し込み足での体重の移動を蹴足の脛に伝え、脛でミットを吹き飛ばすような強い蹴をおこなうこと。フォームの崩れや差し込み足の正確さとかは目をつぶって、とにかく強い蹴(言い方を変えると、順足の脛による強いタックル)を出す練習。
写真2
三つ目は順の高廻し蹴。高廻し蹴といっても高く蹴るのが目的ではなく、先ほどの蹴と体の使い方を変えて腰の回転で威力のある蹴を繰り出すのが目的です。高廻しを意識すると腰の溜めが出来やすいんですね。ここでのポイントは鈎足です。人間の足(つま先から踵)と腰(骨盤)は直角になっています。頑張って腰を回しても45度ぐらいにしかまわりません。相手に対して踵が横に向けば腰は相手に真っ直ぐになります。そのときに腰を回転させると相手を横から蹴ることができます。差し込んだ軸足の踵を相手の方に向けるようにして、一気に腰を回して廻し蹴をするのが今回のポイントです。軸足の使い方、蹴足の上げ方、バランスの取り方等いろいろありますが、今回は腰の回転のみに絞って練習です。
写真3
蹴は相対演練だと蹴る方も受ける方も痛いので、効果的な蹴の練習はキックミットや胴を使わないとなかなかできません。気のせいか最近は腕に青あざを作っている人をあまり見かけなくなりました。正しい蹴を正しく受け・かわす稽古をしないといざというとき全く役に立たないただの体操になってしまいます。そのためにも正しい蹴を身につける必要があるわけで、今回のようにキックミットや胴を使った蹴の練習をどんどんやっていこうと思います。
後半、一般の部の時間ではマットを使わせてもらい、柔法の稽古でした。写真は諸手送後手の練習風景です。
写真4
道場風景・100227 はコメントを受け付けていません。