道場風景・100227
アップがすっかり遅くなってしまいましたが、今日はキックミットを使った基本練習です。
2月27日 土曜日にしては人が少なめでしたが、今日は吉永・小川両助教の蹴を中心にした基本指導です。3個(キックミットの数え方って本?枚?個?)のキックミットに分かれて1グループ5~6人で蹴の練習です。
今回のテーマは重心の移動をいかに蹴に伝えるか・・・でした。
まずは基本練習でもよくおこなう逆蹴。腰を前に送り込みすぎないで、いかに威力のある逆蹴を蹴るかといる練習です。この蹴は軸足の重心の移動と蹴の早さがポイントです。
写真1
次は順の廻し蹴。逆からの廻し蹴にすれば、ある程度体重の乗った蹴になるのはわかっているのですが、あえて順の廻し蹴です。今回のポイントは、差し込み足での体重の移動を蹴足の脛に伝え、脛でミットを吹き飛ばすような強い蹴をおこなうこと。フォームの崩れや差し込み足の正確さとかは目をつぶって、とにかく強い蹴(言い方を変えると、順足の脛による強いタックル)を出す練習。
写真2
三つ目は順の高廻し蹴。高廻し蹴といっても高く蹴るのが目的ではなく、先ほどの蹴と体の使い方を変えて腰の回転で威力のある蹴を繰り出すのが目的です。高廻しを意識すると腰の溜めが出来やすいんですね。ここでのポイントは鈎足です。人間の足(つま先から踵)と腰(骨盤)は直角になっています。頑張って腰を回しても45度ぐらいにしかまわりません。相手に対して踵が横に向けば腰は相手に真っ直ぐになります。そのときに腰を回転させると相手を横から蹴ることができます。差し込んだ軸足の踵を相手の方に向けるようにして、一気に腰を回して廻し蹴をするのが今回のポイントです。軸足の使い方、蹴足の上げ方、バランスの取り方等いろいろありますが、今回は腰の回転のみに絞って練習です。
写真3
蹴は相対演練だと蹴る方も受ける方も痛いので、効果的な蹴の練習はキックミットや胴を使わないとなかなかできません。気のせいか最近は腕に青あざを作っている人をあまり見かけなくなりました。正しい蹴を正しく受け・かわす稽古をしないといざというとき全く役に立たないただの体操になってしまいます。そのためにも正しい蹴を身につける必要があるわけで、今回のようにキックミットや胴を使った蹴の練習をどんどんやっていこうと思います。
後半、一般の部の時間ではマットを使わせてもらい、柔法の稽古でした。写真は諸手送後手の練習風景です。
写真4